マイナンバー制度をがっつり勉強する

マイナンバー制度の概要、そして詳細を理解することを目的としたブログです。

マイナンバー制度のメリット・デメリットって何がある?

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マイナンバー制度が始まって約1年ほどが経ちました。今ではめっきりとテレビや雑誌でもその話題を聞かなくなってしまっています。いまだ個人番号カードをもらっていないという人も多いでしょう。実際、下記記事にもあるように約1割しか個人番号カードを取得していないのが現実です。

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ただ、それはマイナンバーに反対しているからというよりも、利用することのメリットがわからないから、使っていないだけのような気がするのです。そこで本記事では改めてマイナンバーのメリット・デメリットを見直したいと思います。

 

マイナンバーを利用するメリット

さて、ではまずマイナンバーのメリットについて見ていきましょう。マイナンバー制度によって私たち一般個人にとってのメリットは「生活が便利になる」ことだと言えるでしょう。政府の資料でマイナンバーの目的の1つとして、「国民の利便性の向上」というのが掲げられていますが、まさしくこれがメリットだと言えるでしょう。

個人の生活の中でどんなことが便利になるの?

そうなると、利便性の向上というのは具体的にどのようなことを指しているのでしょうか?これは細かくみるといろいろとあります。1つずつ見ていきます。

1. 分証明書として使えるからありがたい

まず1つ目は個人番号カードが身分証明書代わりになるという点です。これは特に免許を持っていない人には嬉しいですよね。いちいちパスポートを持ち歩いたり、保険証と水道料金の明細を持ち歩く必要がなくなるということです。

ちなみにですが、現在身分証明書としてよく使われている運転免許証についても、将来的にマイナンバーの個人番号カードと統合されることも検討されているようです。

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2. 各種行政手続きが楽になる

次は少し大きい話ですが、私たちが普段市役所や年金事務所等で行っている手続きが楽になるのです。というのも、これまで住民票には住民登録番号、年金には基礎年金番号、健康保険には保険者番号と、各制度で異なる番号で個人を管理していたのですが、それがマイナンバー1つで横断的に管理できるようになるのです。

こうすることで、いちいち年金手帳と住民票、それから健康保険証と3つも使う必要がなく、マイナンバーの個人番号カード1つあれば、すべての手続きを行えるようになる可能性があるとういことです。役所側としても、いちいちいろいろな番号で個人を判別しなければならなかったのが、マイナンバー1つでいいとなればとても楽ですよね。

3. 民間サービスも含めて個人番号カード1つでさまざまなことができる未来

上記の2点目とも関連することですが、マイナンバー制度が目指している利便性の中心となるのは個人番号カードです。個人番号カードがあれば、それで様々な手続きができてしまうから、とっても便利になる!というのが、制度が目指す1つの未来なのです。

将来的には公的なサービスだけでなく、民間のサービスとも連携していくことが予定されています。クレジットカード機能が付いたり、あと病院の診察カードになったりなどということです。この点については下記記事に詳しいのでぜひ併せてチェックをしてみてください。

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他にもたとえば、住民票をコンビにで受け取れるようにもなります。住民票の取得でわざわざ会社を午前休みにしたりしなくていいのは、とてもありがたいですよね。

4. 災害時の個人確認がスムーズになる

この点は改めて調べたいと思っているのですが、マイナンバーは災害時の個人確認をスムーズにすることも目的の1つに掲げています。もともとマイナンバーの主要な使い道としては下記の3つが検討されていました。

 

  1. 社会保障分野(労働、年金、福祉など)
  2. 税分野(所得税などさまざまな税金)
  3. 災害対策分野

 

先の大地震の際には、地域の個人がどうなっているのかという点について、確認がスムーズに運ばなかったことで問題が発生したのでしょう。日本では今後も地震が起きる可能性は否定できません。万が一の時にできるだけスムーズに対応できるようになること、それがマイナンバーの目的の1つでもあるのです。ですから、個人番号カードを持っておくことはそうしたときに、自分にとってメリットとして働く可能性があると言えるでしょう。

5. マイナポータルで個々人に重要な情報を一元管理できる

マイナポータルは、別名として「情報提供等記録開示システム」という名前がありますが、要はマイナンバーによって個々人の情報を管理できる、インターネットサイトのことです。詳細については下記記事で紹介しています。つい先日、2017年1月からアカウント登録がスタートしていますので、ぜひチェックしてみてください!

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このマイナポータルで何ができるようになるかと言いますと、自身の年齢や情報がこのマイナポータルに一括管理されていますので、自分に合った情報がいろいろと届くようになるんですね。ざっくり言うと下記のような情報です。

  • 自分の個人情報を確認することができる
  • 自分の個人情報をいつ誰がなぜ使われたのかを確認できる
  • 行政等から個々人に合わせた情報が提供される
  • 企業等からも個々人に合わせた情報が提供される
  • これまで煩雑だった児童手当や保育園入園等がワンストップで簡単に申し込みできる
  • 税金等の公金支払いをネット上で行えるようになる

さらに将来的には、過去にこうした病気を患っているから健康診断にそろそろ行きましょうとか、介護保険の案内が来たりとか、予防接種の案内が来たり、またお住まいの自治体からのお知らせが来たりなどなど、その人のために最適な情報が届くようになるということが予定されているようです。

後述しますが、こうした点については個人情報をこんな風に国に管理されていいのかとか、個人情報が漏洩したら一度にいろいろ漏れて大変だとか、多くの批判もあるようです。確かに最近は様々な会社で個人情報流出事件が実際に起きたりもしていますし、万が一個人情報が漏洩したときのことを考えると、少々不安ですよね。

 

企業や役所など組織のメリット

さて、上記ではざっくり個人としてのメリットを紹介しました。今度はもう少し広い視点、企業や役所といった組織にどのようなメリットがあるのかを見てみましょう。

お役所の非効率な管理体制の改善

まず役所については上でも少し触れましたが、これまで組織ごとに管理していた個人をマイナンバー1つで統一的に管理できるようになりますので、情報共有がスムーズになることが想定されています。また、かつては社会保険庁で年金情報の扱いでミスがありましたが、そうしたミスが今後は軽減できるようになる可能性もあるでしょう。

また、こうなることで私たち個人にとっても待ち時間が短くなったりして、さらに利便性の向上を感じられるようになるのかもしれません。

民間企業のメリット

次に民間企業のメリットを考えてみましょう。企業の場合には、社員、アルバイトなどからマイナンバーを収集することの大変さばかりが強調されて、本当にメリットなんてあるのと思ってしまいそうですが、もちろん企業にもメリットはあります。本記事では大まかな紹介に留めますが、たとえば下記のような期待があります。

  • 取引企業の情報を効率的に収集できるようになって業務を効率化できる
  • 法人用のマイナンバーを利用することで新規開拓営業がスムーズになる
  • 新規取引企業の実績をマイナンバーで見られるので与信をやりやすくなる

そう、マイナンバーって実は個人だけではなく、法人にもあるのです。このあたりについては下記記事に詳しいので、ぜひ併せてご覧ください。

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マイナンバーによって日本社会全体がどう変わるか?

さて、上記でマイナンバーによって個人と法人がどう変わるかを大まかに見てきました。それでは、3点目として社会全体としてどうなるのかについて考えてみましょう。

個人的に思うのは、マイナンバー制度が上手く活用されれば「日本社会に幸せな人が増える」のではないでしょうか。もちろん、これは簡単ではないでしょう。ただ、上述してきたようにマイナンバーの目的というのは総じて、私たち国民が幸せになることを考えられているものです。行政の仕事だって効率化されれば、仕事がスムーズにできて早めに帰れてワークライフバランスを実現できるでしょう。個人の生活だってスムーズになれば、そのぶん余った時間で家族や恋人、友人との余暇を楽しめるようになるかもしれません。災害時に迅速に対応できるようになるのだって、多くの人命を救い、そして笑顔を増やすことにつながるでしょう。

何かと批判されることも多く、そして冒頭でも話したようにすでに忘れかけられているような気もするマイナンバー制度ですが、その根本にあるのは、私たち1人ひとりの幸せを実現することだと思うのです。幸せを感じる人が増えれば、日本社会全体の幸せ度も向上することです。理想的な姿だとは思いますが、マイナンバー制度が十分に機能することで、日本国全体がすばらしい国になれるのだと思います。そのためには、今後マイナンバー制度がどうやったら機能するのか、そのことについてしっかりと考えていく必要があるでしょう。

少子高齢化社会における重要なつながりのツールになる可能性

個人的に特に注目していることとしては、マイナンバーが独居老人を救うツールになるのではないかという点です。ご存知のように世界的に見ても日本は急速に少子高齢化が進んでいます。既に日本国民全体の3分の1が65歳以上になるという未来もそう遠くはありません。

そのような状況で現実として起きているのが、独居老人の孤独死という問題です。長い時間を生きてきて、様々なことを乗り越えてきたのに、1人でひっそりと亡くなるというのはあまりに悲しすぎはしないでしょうか。しかしながら、現実の高齢者の増加を考えると、そうした人は今後もどんどん増えていく可能性があります。

ただ、マイナンバーがあれば、そうした未来を良い方向へとシフトできる可能性があるのです。マイナンバーによって高齢者の情報を自治体がしっかりと把握することができれば、その方に対しての福祉サービスの提供や、適切な介護サービスの提供をすることができるようになるかもしれません。もちろん、それだけで独居老人の孤独死という問題を解決できるわけではないかもしれませんが、それが1つのツールとして有用に活用される未来を私は期待しています。

 

以上、マイナンバーのメリットについて個人、法人、社会それぞれ何があるかを見てきました。次はデメリットについて見ていきます。

 

マイナンバー制度のデメリットとは?

だいぶ長くなってしまいました…。ここからはマイナンバーのデメリットについても考えていきましょう。上記ではメリットということで良いことをたくさん言ってきましたが、制度が始まるまでの間に多くの批判があったように、マイナンバー制度自体に全く問題がないかというと、そういうことはありません。

最も危惧されるのが個人情報漏洩の危険性

一番最初に出てくるのは、それだけ多くの情報を一元管理してしまっているということは、それが万が一漏れてしまったら、一気に多くの個人情報が悪用されてしまうという可能性です。つまりは、「個人情報漏えいの危険性」が大きくなってしまったことが、法律のデメリットだと言えるでしょう。

現実問題として旅行会社やECサービスなど、個人情報を扱う会社において、本当に頻繁に情報が漏洩してしまった、場合によっては攻撃されて盗まれてしまったという話を聞きます。マイナンバーについても、そうなる可能性は決して否定できないでしょう。

怪しい電話やメール、訪問には気をつけよう

まずハッキリと気をつけなければならないのは、見出しのようにマイナンバーについての怪しい連絡があった時です。基本的にマイナンバーについて電話やメール、訪問が個別に行われるということはありません。こういう時には、間違ってもマイナンバーを教えないようにしましょう。

消費者ホットラインや警察の専用電話では、こうした詐欺について相談することが可能です。何か怪しいことがあった場合には、すぐにこれらの連絡をするようにしましょう。

紛失や盗難も気をつけなければならない

それ以外にも、マイナンバー個人番号カードを紛失してしまうですとか、悪意のある人に盗難されてしまう、またクレジットカードのようにスキミングされるという可能性もあるかもしれません。このように、情報を1つにまとめるという便利さの裏には、万が一それが漏れてしまった場合の危険性というのもあるわけです。

万が一個人番号カード(もしくは通知カード)を紛失してしまったら、まずはコールセンターに電話をして、カードの利用停止処理を行いましょう。クレジットカードや銀行のカードなどと一緒です。そうしたら、最寄りの交番に行って遺失物届を出すようにしましょう。

以上のように、マイナンバーの個人番号カードをなくすというのは、パスポートやクレジットカードをなくすのと同じくらい大変なことです。それを踏まえたうえで、丁寧に扱うようにしましょう。

こうしたことを気にしなければならない、危険性が生まれてしまうというのは、大きなデメリットだとも言えるかもしれません。個々人のセキュリティ意識を高めることが大切です。

マイナンバー法による厳しい罰則について

ちなみにではありますが、上記のような事態に対して、政府も当然対策は練っています。そして違反があった際には、厳しい罰則が用意されています。たとえば、下記のような場合には罰則があります。

  • 個人情報を不正に漏えいさせてしまった場合
  • 不正に個人情報を取得した場合
  • 個人情報保護委員会の指導に反した場合
個人情報保護委員会とは

上記の個人情報保護員会とは、マイナンバーを含むさまざまな個人情報について、監視監督、苦情等の対応、広報・啓発等を行う団体です。マイナンバー法のみならず、個人情報保護法全般について対応をしています。

インターネットが普及したことで、昔よりもずっと早く、そして容易に個人情報が流出してしまう時代になりました。委員会ではそうした現代において、個人情報を守るために法律の改正等も行っています。 

このように万が一漏えいした場合の対策や、そもそもマイナンバーを悪用した犯罪が起きないように法律等は整備されていますが、それでも現実には多くの詐欺、詐欺未遂が起きています。マイナンバーによって個人情報が漏えいしないように、私たち1人ひとりが自衛する意識が今後ますます大切になってくるでしょう。

 

 

以上、マイナンバーのメリットとデメリットについて紹介しました。お読みいただきましてありがとうございました。